10月29日今日は地元小学校の文化祭です,その名も『相小祭』
我が息子も張り切って登校いたしました.写真のなにやら怪しげな仮面を被っての出し物は相川小学校芸能クラブによる『やわらぎ』です.“やわらぎ”は,金銀山鎮護のため大久保長安が創建した大山祗神社の例祭に行われる神事芸能で、山の神の心を”なごめ””やわらげる”とともに、硬い金銀坑の”やわらかさ”を祈る金堀大工たちの祈願の唄です.また、別名「蓬莱(宝来)」ともいわれ、豊かな鉱石の採掘を祈る、鉱山の祝唄でもあります.
“蓬莱だ,蓬莱だ”と掛け声をかけながら入場し,中央にいる親方が大幣束をふり謡い,樽たたきが拍子をとり,金堀大工が道具を手にそれに唱和するのです.金山の町ならではの演目です.相川小学校の子供達はこの神事を引き継ぎたいと保存会の方から習い日々練習に励んでいるそうです.頼もしい限りです.
こちらの写真は4年生による演目“佐渡おけさ”です.佐渡金山のお膝元である相川地区の子供達は,小学校に上がると運動会やいろいろな行事で佐渡おけさをお踊ります.従ってほとんどの子供達がおけさ踊りはマスターしております.ただ,地方 [jikata] となるとどうもみんなとは行かないのですが,今年の4年生は地方にも挑戦しなかなかの出来栄えでした.佐渡っ子なら,おけさのひとつも唄えて,三味に笛,太鼓と集まれば,いつのまにやら佐渡おけさの輪踊りが始まるなんてーのもいいですね.かく言う私は踊りは踊れても唄ひとつうなれないのであります.残念!
今相川小学校では『佐渡金銀山世界遺産登録』運動を盛んに進めております.相小祭の演目の締めには6年生による佐渡鉱山の歴史研究の発表がありました.こちらもとても興味深い内容でしっかりした発表でした.此は我々大人もおちおちしていられないなーと感じた次第です.
佐渡の歴史,文化,芸能を守っていこうという先生方と子供達の堅い意思を感じとても有意義な一日でした.感謝.