夏の終わりの二ツ亀

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夏休みも終わりに近づき,子供らと約束していた『我が家の夏休み』をして参りました.お目当ては,佐渡の西北端,“秘境”外海府に位置する景勝地,その名も”二ツ亀”.

何しろ準備に時間がかかります.
長男「えーーーー、釣りしないの?」
母 「ウン,いいよじゃー釣り道具用意ね.」
次男「僕はドンジャラと七並べやりたいんだけど」
母 「うーーーーーーーん,車だからいいっか」と両手にはばかるくらいのゲームの箱と小っちゃなトランプを車に積み込み,釣り道具一式をトランクに乗せ,
母 「ところで,せっかく二ツ亀行くのにみんな泳がないの?」
男3人「ウン,泳がないよ」と口を揃えてのたまわった…
母 「ふーーーん,じゃあー水着持たないよ」
男3人「いいよ」とまたまた口を揃えて言いました.
そんなこんなで,途中父と母の元気の源“ビーーーール”を購入し,漸く辿り着いたのが,午後3時をまわった頃.

父 「さーっ,飲むぞ」
長男「えっ,釣り行くんでしょ?」
次男「僕,釣りいいから,ドンジャラしようよ」
“どうしていつもこうなのよ”と少ーーし怒ったふりして,プシュッとビールを空ける母でした.

釣り道具を抱え,いざ海岸へ向かったのが,4時.いくら日が長いとはいえ,どうやら他の宿泊のお客様は皆様海岸から引き上げていらっしゃる様子.そして二ツ亀海水浴場には,我らだけとなりました.

なんと綺麗な海,ちょっと覗いただけでも魚がその辺にいないことが見て取れる.こりゃー釣り糸垂らしても無理だねと諦めた長男,何を思ったか,いきなりどんどん,どんどん海へ入っていき,“泳いでいい?”と聞くが早いか,ざぶんとパンツいっちょうで泳ぎだしたのです.

“だから言ったでしょ,水着いいのって”とぶつくさぶつくさつぶやいている私の目の前に広がった景色がこれでした.皆,しばしうっとり.美しい景色は,心を穏やかにしてくれるのであります.

夏の終わりの穏やかな一日が暮れていきます.

リーストさんの夏

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オーストラリア在住でオーストリア出身のリーストさんにとっては久しぶりの日本… 以前,ビジネスを兼ねて,亡くなった奥様と一緒にいらした日本,『もう一度行ってみよう』と思い立っておいでになったそうです.

でも,三泊の予定で訪れた佐渡は今回が初めて.ロビーのパソコンで【観光候補地】をいろいろと検索してらっしゃいました.

『結局行ったのは金山だけ… 昨日は海を見ながら部屋でゆっくりと過ごしました』

大手コンピューター会社にお勤めだったリーストさんは,現役中はさぞかしお忙しかったことでしょうが,今回はリタイアメント後初のアジア歴訪の旅.『佐渡はスバラシイ!とってもリラックスできました』

そう言っていただけるのがいちばんうれしい… わたくしも歴とした【佐渡人】であることを実感させてくれた,そんなリーストさんの夏でございました.

かき氷の食べ方

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昼食をとりに入った食堂でたまたま新潟日報・平成20年8月21日佐渡版16面の記事を読んで,早速行って参りました小木の『中一商店』.

扉を“がらがら”と開けた途端にそこは昭和初期.目に飛び込んでくるのはペンギン印のかき氷マシーン.

甦ります,時は昭和40年代,処は吾妻旅館のとなりの『きんつばや』.深見三姉妹は100円玉を握りしめ“アタイはイチゴ”“アタイはメロン”“アタイはレモン”と3人がそれぞれ必ず違う色のかき氷を注文し,《かき氷早喰い選手権》の始まりです.

“痛い,痛い,頭の後ろいってぇー”といいながらも,姉たちは手を抜くことなく,痛くて顔をゆがませている末の妹を尻目にどんどんかき氷を口に流し込みます.勝負は最初から決まっているのです.

かき氷の食べ方には二通り有ります.

一つは,うずたかく降り積もったパウダースノウの雪山のてっぺんを崩さぬように,スプーンを端から丁寧に入れて食べていく方法.

そしてもう一つは,いきなり手で雪山のてっぺんを押しつけ固めてこぼれぬ様にしてから,真ん中にスプーンを大胆にザクッと入れて食べていく方法.

私は前者を好んだのですが,或る事情により後者に変えたのであります.

その或る事情とは,末の妹が丁寧に崩さぬように雪山のてっぺんを残しシロップの甘い味を楽しんでいるその時,横から雪山をあっけなくかっさらい自分のもうほとんど氷が溶けシロップだけになった器にそのパウダースノウを入れ美味しそうに食べてしまう鬼のような姉二人の存在があったことなのです.

ですから,この『中一商店』のパウダースノウに出くわした時には本当に得も言われず感動いたしまして,雪山のてっぺんは崩さぬように,そろっとスプーンを入れ,叶わなかったあの味わいをこの日楽しんだのでございました.思いは遂げられました.ありがとうございました.

それにしても本当に感激のおいしさでありました.皆様,そんな思い出をたどりながら是非小木へ行かれた際は『中一商店』のかき氷を召し上がってみてください.

因みに私はイチゴミルクを推奨いたします.

陣中見舞い ~先取りEC2008~

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今年もやって参りました“アース・セレブレイション”

残念ながら今回は見に行けそうもありませんので,前日に陣中見舞いよろしく友人のマーカス夫妻を訪ねて参りました.

マーカス夫妻は,日頃は小木港から東へ車で3分ほどのところで『オアシス』というカフェ・レストランをやっているのですが,ECの3日間は小木港脇に忽然と現れる“多国籍マーケット広場”に場所を移し,エスニック或いはイタリアン或いはアメリカン?フードを提供し売り切れ続発の大繁盛店へと変身するのです.

もちろん訪ねたときは準備の真っ最中.

そこへ現れたのが,宿六のギターのお師匠さんで元鼓童研修生の今泉さんと,そのご友人で東京のオーストラリア人弁護士のベンさんです.

“じゃあ,3人揃ったところで記念撮影を”って何で??????と思うまもなく“ハイ、ポーーーーーーズ(パシャッ)”

多国籍3人衆と,とってもジャパニーズな私+息子の足で,なかなか愉快なお写真ができあがりました.この雰囲気,とっても怪しくなくないですかぁ.

とこの後,偶然にもまたまた別の場所でベンさんとお会いし意気投合.“じゃあ,今日は晩御飯でもご一緒にいかが”と美味しい和食を食べに繰り出したのであります.

ベンさんとはもちろん初対面.なのにとても話が弾み,いつのまにやら2合徳利が5本空いておりました.一升酒です.

“美味しいお酒と美味しいお料理,そして楽しい会話”この三つが揃うと何故か翌日もスッキリとても気分の良い朝を迎えることができるのです.以前にもこんな台詞聞いたこと有りましたっけか.単なる酒豪って事かも.

何はともあれ,ベンさん,楽しい一時をありがとうございました.“佐渡はとてもリラックスできて気持ちの良いところ”と仰っておりました.佐渡での再会を楽しみにしております.