新潟県産業労働観光部観光局長・坂巻健太様ご夫妻とそのご友人でキューバ在住パーカッショニスト河野治彦様ご夫妻にお越し頂きました.
本県の観光行政をリードされる坂巻局長,以前機会あってお話させていただきました折り,“カミさんがキューバに留学…”と仰っていた,その“キューバに留学…”の部分がどうも忘れられず,「なぜキューバなんだァ-ッ?!」という疑問がその日以来私の頭の中を幾度も幾度もかけずり回るのでありました.
そして「なぜキューバなんだァ-ッ?!」の謎が,何ヶ月も持ち続けたこの度,ついに解けるのであります.奥様にはご迷惑だったかも知れませんが,しつこく質問をしてしまったのはこういう訳だったのです.
その答えは“エスパニョ~ル”
そう奥様は“スペイン語”の専門家で大学の先生.スペイン本国留学後,さらにヒスパニック文化を探求するための《キューバ》だったわけであります.
留学時代,現地でご縁があったのが河野様ご夫妻.今回は村上龍プロデュースの恒例“キューバン・ナイト”にご出演のため来日,はたまたそのご縁は,局長が本省から出向中の新潟県,そして佐渡ヶ島へと繋がったのでございます.
『キューバ』と言えば,葉巻にラム酒,カストロにチェ・ゲバラ,ケネディ=フルシチョフのキューバ危機にブエナ・ビスタ・ソーシャル・クラブと,知ってるものを全部あげてもこの程度,何とも貧困な発想というかアタマで,どーもスミマセン.
後日,中谷巌さんの著書を読んでおりましたら,まさに河野さんの奥様がお話ししてらした“素晴らしい医療環境”に関して書かれてあり,更に合点がいった次第であります.
実はキューバでは,なんとも驚いたことに医療は全て無料.すなわち,老いも若きも富める者も貧しき者も平等にその高度な医療を受けることができるのだそうです.マイケル・ムーア監督もこのことを映画にしております.
さらに教育も,意欲と学力があれば大学まですべて無料.曰く『キューバの人々は皆貧しいけれど,とても幸せです.そして皆が明るく親切です.』 キューバへ行ってみたくなったのは私だけではないはず… 「なぜキューバなんだァ-ッ?!」の謎が解けてナットク,やっと夜寝られそうになっただけでなく,キューバの見方が劇的に変わったのでございました.
素敵なご縁を結んでくださいました坂巻様奥様,本当にありがとうございました.お酒が決していけなくはないわたくしは,ハバナ・クラブ15年の芳醇な味わいにも感激しております.赤いコンガは次回まで大切に使いつつお預かりいたします.
そして河野様奥様,今度は是非“キューバでお会いしましょう”
(【若旦那・若女将の遣欧使節団】につづく)