朝日新聞社主催の『にほんの里100選』に佐渡の南東に位置する3集落が選ばれました.
応募件数4474件の中から新潟は十日町市の松代・松之山地区と佐渡の片野尾・月布施・野浦地区が選ばれました.
松之山と言えば“新潟女将の会”でご一緒させていただいております『ひなの宿千歳』さん(しっとりとしたすばらしいお宿です)がございます.
佐渡の3集落は海沿いの小さな集落です.島で最後の朱鷺が保護されたのがこの地域です.
集落の背後にそびえ立つ高台には,棚田や畑があり,昨年の“朱鷺放鳥”直後にトキが飛来してきたそうです.流石,本能でしょうか自分たちにとって住みやすい場所はすぐにわかるとみえる…人間もこうした本能を身につけ住みやすい佐渡へ沢山の方が”飛んで”来て下さることを願っている次第です.
もう一つ片野尾地区は『片野尾歌舞伎』でも有名なのです.あの板東玉三郎さんもお尋ねになったそうでございます.演者はさぞ緊張もしたでしょうが,励みにもなったことと思います.こちらの歌舞伎は”子供歌舞伎”として有名なのであります.
実は私,テレビでは拝見したことはあるのですが,実際の生舞台は未経験につき,是非見たいと願っておる次第です.
皆様も里山100選を味わい,片野尾・子供歌舞伎の観劇,そして有機栽培をしている棚田のコシヒカリを食べ,佐渡の地酒に舌鼓というベリ~・マニアックな旅をしてみては如何でしょうか?
この『にほんの里100選』に先立ちまして,実は佐渡にはもう一つ…
JTBが雑誌「旅」の創刊750号目を記念して選定した『日本の秘境100選』にも佐渡の最西北端・外海府地区が選ばれております.先程の3集落は内海つまり対岸は新潟本土なのですが,外海府は外海つまり対岸は北朝鮮?みたいな違いがあり,大分様相を異にします.真冬ともなれば黒い岩に砕ける波は,まるで海の主が怒り狂い天へと昇らんとするかのようです.
それぞれ表情の違う佐渡ヶ島.“だから佐渡はやめれんっちゃ”なのです.