首都大学東京の本保芳明教授にお越し頂きました.
ご存じの通り,本保様は“ビジット・ジャパン・キャンペーン”などを陣頭指揮された初代の観光庁長官(拙ブログ「4兆円を狙え!」「新設観光庁・外国人呼び込み作戦」をご参照下さい).
今回は「新たな魅力ある佐渡の旅の提案~女子大生による着地型ツアープラン発表会~」と題したシンポジウムにご参加のためご来島,女子学生の皆さんのフィールド調査の発表に先立ち,『着地型観光の展望と課題』についての基調講演を頂きまして,わたくしも拝聴いたしました.
さすが大学の先生だけあって,統計数値に基づいて緻密に分析した実態から演繹される観光の将来展望を,とてもわかりやすい言葉でお話し下さり,なーるほどと合点した次第でございます.会場の聴衆の皆さんにも問題を投げかけられ,わたくしも「当てられたらどうしよう」と内心ドキドキしたりしてすっかり学生気分でございました.
実はその前日,いつもの串焼き屋さんにてワインといつものにごり酒でそれはそれは多岐にわたるお話で盛り上がりまして,翌日は講演がおありとわかっていながらあまりの楽しさについつい日付が遙かに変わるまでお付き合い頂いてしまったのでございました.
先般おいで頂いた温泉エッセイイストの山崎まゆみさんともご懇意とのことで,早速電話致しましたら,”私も佐渡へ飛んでいきたーい”と山崎さん.
二日間にわたり本保さんから興味深く楽しいお話を沢山お聞かせ頂くことができて,なんと私はラッキーなんだろうと,どこかで聞いたフレーズが思い出されました.
本題のご講演でも佐渡は滞在しても十分楽しく過ごせるだけの要素いっぱいありますからイメージ作りとシステムの構築をしっかりすることが大事ですとおっしゃって頂きました.
本保先生,またいつか“楽しい授業”を受けられる日を楽しみにしております.
ニューツーリズムとは,着地型観光とは,から始まり,着地型観光の成功例,そしてオーストリア旅行で経験された長期滞在旅行者の楽しませ方の工夫例などの具体的なお話の中から,今後佐渡が取り組んでいくべきことのヒントを沢山頂きました.
4校の女子学生さんから,ご自分達が見た佐渡,その経験から導き出した課題,そして具体的な旅行プランを発表して頂きました.流石,現役です.私もかつてはうら若き(?)女子大生でしたが今はやはりおばちゃんです.「あいのり」ツアーとか(我らはフィーリングカップル5対5の時代か?トホホ)「山ガール」「歴女」「女子力UPツアー」「美人コース」等々楽しげな今っぽいワードいっぱいな発表でした.早速その意見生かしていきます.おばちゃん何故かワクワクしてきましたよ.
京都光華女子大学講師の前田雅裕様(昨年まで佐渡市の観光プロデューサーでいらっしゃいました),(財)日本修学旅行協会編集部第一部長の中野瑞枝様,(株)JTB地域交流ビジネス推進室マネージャーの山下真輝様,こちらの3名から講評を頂きました.”すぐにいかせる内容もございますので必ず生かして下さい””今や観光は激戦です.簡単に魅力ある観光地はできません.忍耐勝負”“選ばれるか選ばれないかの勝負”等々厳しくも暖かいご指導頂きました.肝に銘じて実践して参ります.