朱鷺と暮らす佐渡のお米

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佐渡には『朱鷺と暮らす郷』という名のお米があります.

それは昔のお話
日本海に浮ぶこの島に
光り輝く山があったそうな
それはそれはたまげるほどの光を放ち
海の向うでもたいそう評判になり
金を求めて人々が
その小さき島へ
押し寄せたと
♪ぼおやーーよい子だねんねしなーーーー♪

市原悦子さんあるいは常田富士男さん調でお読み頂けると助かります.

閑話休題.佐渡の今の農業の姿は,佐渡金山発展の歴史と深くつながっています.急増する人口を賄うために新田開発が行われ,海沿いの田んぼ,山間地の棚田が美しい姿で今に受け継がれてきたのでございます.

そしてここには「ニッポニアニッポン」と呼ばれる鳥が生息しています.かつて絶滅に瀕した鳥はいろいろな方々の思いと努力,協力により,今,佐渡の空を美しいトキ色の羽を広げ舞っています.

そんな中,人と自然の共生を目指すべく,佐渡は「朱鷺を育む生物多様性保全型農業」に取り組み始めたのでございます.

何だか難しそうではありますが,かつて日本のそこかしこで行われていた自然の営みを取り戻そうという取り組みです.

そして生まれたのが『朱鷺と暮らす郷』という名のお米.

水田や水路に江を作り,ドジョウやヤゴやオタマジャクシが生育しやすい環境を整えます.田んぼと水路とをつなぐ通路を作り,生き物たちが自由に出入りできるようにします.冬期湛水により四季を通じて生き物たちが暮らせる環境を維持します.ビオトープを田んぼに隣接させ生き物たちが棲息しやすい場所を提供します.

これが「生き物を育む農法」です.

このほかにもいろいろな基準を充たし,佐渡市から認証されたお米が「朱鷺と暮らす郷」米です.

まだまだ収穫量もそう多くはありません.ですが,何とかそのお米も佐渡へお越し頂いた皆様にも召し上がって頂きたいと,我々お宿も動き始めました.

写真はその試食会.もちろんその他の農家で収穫されたコシヒカリも負けず劣らずおいしいお米揃いでした.

朱鷺が舞い
生きものたちがそこかしこに生きており
おいしいお米が収穫され
気のいい人々が住んでいる島があるそうな
そんな佐渡ヶ島へ
沢山の人々が押し寄せてくるとさ
♪ハァーーァァァ佐渡ォォォエーェェェー♪

お待ちしておりまーーーーーす.

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