泉田知事との懇談会

SANYO DIGITAL CAMERA

1月22日,『新潟県知事との懇談会』に参加させて頂きました.

 

実は一昨年も県の旅館組合主催で同じ懇談会が催されたのですが,その時は最終の船に間に合わないと急いで会場を後にしたため,残念ながらほとんどお話もできず仕舞いでした.今回はたっぷり時間もあり“佐渡軍団”の皆様と一緒にズンズンと知事めがけ押しかけたのであります.

私なにやら嬉しそうにお話しさせて頂いておりますが,「実は先月,フランス大使にお泊まり頂き,新潟県庁へいらっしゃる前日でございます,実は私,新聞を見て初めてお泊まり頂いた方がフランス大使だと気づき,本当にうっかり者でございます,…………」と一人ぺらぺらしゃべっていたのです.

事実,新聞を見て本当にびっくりしたのであります.しかもダンナが読んでいたのを逆さまに眺めていたのですが,「あっ,この方昨日ウチに泊まったわよ」とその新聞を思いっきり取り上げたのでした.

フランス大使も「佐渡は良いところです.私も好きです.観光のお客様が減ったのは残念です.」と仰って下さっております.我々がもっと佐渡を愛し佐渡の良さを広く皆様に知って頂くことが大事と痛感致しました.

猪苗代湖から望む会津磐梯山

SANYO DIGITAL CAMERA

1月21日,晴天なり.

ジェットフォイルも揺れることなく快適な船旅.私用で主人と友人,そして私の3人で猪苗代まで行って来ました.これ以上ないぞと言う日和です.思わず車を止め写真撮影です.

良い風景の中に身を置くことがどんなに気持ちの良いことか,久しぶりに実感しました.佐渡に住んでいながら,自然を眺めボーっとすることを最近してないななどと思ったのであります.

人はだから旅に出るのかな.

素敵な時間をくれた友人に感謝です.

村田文三と祖父

2007_0115_murata

佐渡が生んだ天才民謡歌手村田文三師のCDが昨年末発売されました.我々佐渡人にとっては待望の『村田文三全集』であります.

子供の頃よく母から村田文三さんの事は聞かされておりました.「後にも先にもあんな佐渡おけさは聞けやしないよ.あの節回しと声はほんとすばらしかったよ.」

残念ながら私が生まれた頃は村田さんの生歌を聴くことはできませんでした.ですから今回の企画を知り発売されたらもちろん購入するぞーと張り切っておりましたところ,なんとそのCDに私の祖父“深見小一”の名が載って居るではありませんか.あまりにも嬉しい付録付きでした.

そもそも家の祖父は,お祭り大好き,芸者さん大好き,唄も歌うし,太鼓もたたくしととにかく賑やかなことが好きだったらしく,当時佐渡鉱山に勤務されていた村田さんのところへちょくちょく遊びに行っていたようであります.ちゃっかり後ろにくっついて唄まで録音していたとは,今回のこのCDが発売されるまで実の娘である母も知らなかったとか.

兎にも角にも我が家にとって“ Surprise Present”となったのであります.ご興味のある方は是非村田さんの“佐渡おけさ”聞いてみて下さいこれは確かに一聴の価値有りです.まー,ついでに深見小一のも聞いてやって下さいませ.

村田文三全集 DISC-2
第六曲目、佐渡おけさぞめき(鉱山祭りおけさ流し)
録音年 :昭和六年
音源所有:日本ビクター蓄音器(株)
唄   :村田文三・深見小一・山田千代・菊地歌楽(鳴物入)


(歌詞)
★(村田文三 →)待つに甲斐ない今宵の雨はョ 家に居れども袖ぬらす
★(深見小一 →)嫌なお客の座敷を離れョ 丸い月見る主のそば
★(山田千代 →)思ひ出すなとゆて別れたにョ 思ひ出すよな事ばかり
★(菊地歌楽 →)嫌な嫌な座敷をこらへているもョ 春を楽しむ床の梅
★(村田文三 →)胸に胸に千駄のカヤたく夜でもョ 煙出さなきゃ人知らぬ

相小祭

SANYO DIGITAL CAMERA

10月29日今日は地元小学校の文化祭です,その名も『相小祭』

我が息子も張り切って登校いたしました.写真のなにやら怪しげな仮面を被っての出し物は相川小学校芸能クラブによる『やわらぎ』です.“やわらぎ”は,金銀山鎮護のため大久保長安が創建した大山祗神社の例祭に行われる神事芸能で、山の神の心を”なごめ””やわらげる”とともに、硬い金銀坑の”やわらかさ”を祈る金堀大工たちの祈願の唄です.また、別名「蓬莱(宝来)」ともいわれ、豊かな鉱石の採掘を祈る、鉱山の祝唄でもあります.

“蓬莱だ,蓬莱だ”と掛け声をかけながら入場し,中央にいる親方が大幣束をふり謡い,樽たたきが拍子をとり,金堀大工が道具を手にそれに唱和するのです.金山の町ならではの演目です.相川小学校の子供達はこの神事を引き継ぎたいと保存会の方から習い日々練習に励んでいるそうです.頼もしい限りです.

SANYO DIGITAL CAMERA↑(こども地方教室で培った演奏力!)

こちらの写真は4年生による演目“佐渡おけさ”です.佐渡金山のお膝元である相川地区の子供達は,小学校に上がると運動会やいろいろな行事で佐渡おけさをお踊ります.従ってほとんどの子供達がおけさ踊りはマスターしております.ただ,地方 [jikata] となるとどうもみんなとは行かないのですが,今年の4年生は地方にも挑戦しなかなかの出来栄えでした.佐渡っ子なら,おけさのひとつも唄えて,三味に笛,太鼓と集まれば,いつのまにやら佐渡おけさの輪踊りが始まるなんてーのもいいですね.かく言う私は踊りは踊れても唄ひとつうなれないのであります.残念!

今相川小学校では『佐渡金銀山世界遺産登録』運動を盛んに進めております.相小祭の演目の締めには6年生による佐渡鉱山の歴史研究の発表がありました.こちらもとても興味深い内容でしっかりした発表でした.此は我々大人もおちおちしていられないなーと感じた次第です.
佐渡の歴史,文化,芸能を守っていこうという先生方と子供達の堅い意思を感じとても有意義な一日でした.感謝.

若女将交友録その7・カトリーヌ・ディディエ様

SANYO DIGITAL CAMERA

カトリーヌ・ディディエ様とお嬢様お二人にお泊まり頂きました.ディディエさんは南フランス出身,日本においでになるまではジュネーブに住んでいらしたとか.いずれにしろ私にとってはまだ見ぬ憧れの地といったところでございます.

ディディエさんご家族は大変佐渡を満喫されており,昼は観光で小木へ行ったり,砂金を取ったりと楽しんで来られたご様子.夜は夜で,おけさ踊りの講習会に参加され一緒に踊っていらっしゃいました.

「カラオケはありますか?」と問われスナックへご案内すると今度は「フランスの歌はありますか?」と聞かれ「多分ミッシェル・ポルナレフはあるかも…」と言いかけたところで「Oui,ありましたありましたイブ・モンタン…」

とにもかくにも楽しみ方がとても上手なのであります.

お帰りの朝,庭でご一緒に写真を撮らせて頂きました.とても素敵な3人の隣でとてもザ・ジャパニーズな二人は私とその息子でございます.

お帰りの際“佐渡はとてもいいところです”とおっしゃって下さいました.今度は鼓童を見にいらっしゃるそうです.またお会いできる日を楽しみにしております.(帰りしなディディエさんから教わりました俄かフランセで)オー・ルヴォワール(Au revoir),メルスィー・ボークー(Merci beaucoup)!