新譜

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アルバム「エイジャ(彩):1977年」に衝撃を受けて以来,スティーリー・ダンとドナルド・フェイゲンものは,その中味を吟味することなく全て無条件に買ってきました.「ハズレはなかろう」という前提です.

「ガウチョ:1980年」
「ナイトフライ:1982年ドナルド・フェイゲン」
「カマキリアド:1993年ドナルド・フェイゲン」
「ツゥー・アゲンスト・ネイチャー:2000年」
「エブリシング・マスト・ゴウ:2003年」

聞いて一発でそれと分かる確固たるアイデンティティは「おみごとっ!」の領域で,聞く人によってはみな同じ曲に聞こえるかも知れません.しかし,これが「個性」なのだと思いますし,われわれフリークはまさに「コレ」を楽しんでいるのであります.

「エイジャ(彩)」と「ザ・ナイトフライ」は,どの評論でも名盤にあげられるほどの出来栄えで,これらが彼等の「基準」になってしまい,新譜がいつもこれらと比較されてしまう点がチト可哀想なところです.今回の「モーフ・ザ・キャット:2006年」も,アマゾンあたりの寸評を見ると,やはり上記2盤との比較論が少なくありません.

でも,われわれフリークにとっては「ドナルド・フェイゲンの世界」の相対的な出来不出来を言ってみたところでまったく意味がなく,むしろ,あの感覚にまた数年ぶりに出会えた幸せをかみしめて,晩酌のお供にさせていただくのが正しいあり方だと思います.

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